寝違いで3週間も首が痛いままの50代女性

■2022/07/01 寝違いで3週間も首が痛いままの50代女性
私は休日に治療院を
”男の隠れ家”にしている。
だから何処も出かけることなく
殆ど治療院で過ごしていることが多い。

何しろ院内は波動値が
聖地のように高いし
高原のように
空気が爽やかなのである。

外から来て院内へ入った途端
「別次元の世界に
入ったように
感じますね」と
感性の鋭い患者さんから
言われることがあるくらい
気持ちの良い部屋なのである。

今日は部屋に掃除機をかけ
雑誌をしばらく読んでいたら
眠くなったので
ベッドに横になり
気持ち良く
ウトウトしていたところ
入口の引き戸に付けてある
鈴(リン)が鳴った。

「ウン?」
と顔を上げてみると
女性が立っている。
「首がすごく痛くて
夜も眠れないんです」
と言う。
「今日はお休みですよね」とも。

「予約していただくしか
ないですね」
「明日できますか?」
「一月後になりますよ」
「そんなに先になるのですか?」
と落胆した素振りである。
「もう痛くなって3週間も経つのに
少しも良くならないんです。
夜痛くて眠れないんです」
と意外と淡々とだが
窮状を訴えられるのだ。

仕方がない。
「じゃあ、チョットだけ
診てあげますよ」
と私が言って
ベッドに腰かけてもらう。

首に触れてみると
上部がかなり曲がっている。
これぐらい曲がっていると
これは頭蓋骨の歪みが
原因だから
頸椎矯正だけで
改善するのは無理である。
ベッドに仰向けに寝ていただき
頭蓋骨の下顎の矯正をする。

約5分間、左右の下顎の形が
大体揃ったところで
矯正を止め
頸椎に触ってみると
さっきの曲がりが
かなり改善されている。
これで施術を終わり
ベッドに腰かけてもらう。

「痛みがなくなっている」
意外と淡々と喋る方だが
この時は感情が籠っていた。

「今日は応急処置ですから
これで終わります」
「でも本当に軽くなりました」
彼女はしばらく
忘れていたであろう笑顔で言った。
そして一月後に
予約を入れて帰っていった。

約束の一月後
彼女は現れ
今度は全身の整体施術をしてあげた。

「これでもう来なくていいですよ」
と私は言った。

「私通いたいんです」
と彼女は言い張り
また一月後に
予約をして帰っていった。




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新生院
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