お腹の左肋骨下部が痛くて背筋が伸ばせない30代後半の女性

■2019/09/12 お腹の左肋骨下部が痛くて背筋が伸ばせない30代後半の女性
この女性は1年に数回来院される方である。

昨日の午後から

急にお腹の左側肋骨下部が

痛くなったそうで

どうしてなったのか
     ..
思い当たるふしが

ないと言われる。


あまりにも痛むので

背筋を伸ばすことができず

カマドウマのように

背中を丸めたまま来院された。


取りあえずベッドに

仰向けになっていただき

左肋骨下部に

そっと人差し指で触れてみる。

(触れている一番下部の肋骨は

10番にあたる)

それが、何と!右に比べて

5㎝ぐらいも下がっていた。


「痛い!」

触れるだけで

余りにも痛がるので

そこは何もせずに

指を脇腹の方に移動させる。

中間ぐらいに

浮遊骨の11番があるが

この11番と10番の間隔が

くっつくぐらい

狭くなっている。


広げようとすると

「そこ痛いです」

と切なさそうだ。


そこを拡げるのを諦め

更に指を背骨側に移動させる。

背中側には12番がある筈だが

それがない!

いくらなぞってみても

見当たらないのである。


そこで今度は

俯せになっていただき

確認しやすい背中側から

12番を探すが

やはりない。


ないということは

12番がお腹側に

入ってしまっているのだ。


これで原因はハッキリした。

肋骨12番がお腹側に

入ってしまったがゆえに

支えがなくなって

左側肋骨が下がり過ぎ

痛くなっているのだ。


肋骨12番を本来の場所に戻してやれば

全ては解決する。


それは、お腹側から12番を

押し戻してやるのである。

結構

整体はどんぶり勘定なのだ。


仰向けになり

膝を立てて

できるだけお腹を

引っ込めていただきながら

肋骨12番を目指して

私の手をググっと

お腹に押し込んでやる。


それを3セット繰り返すと

「楽になりました」

と、ほっとした表情になった彼女。


「呼吸も深くできるようになっています」


この症状は

もう一回施術する必要があるので

1週間後に来ていただく。


もう腰を屈めることなく

すらりとした姿勢で現れた彼女。

「殆ど痛みはなくなりました」

と余裕の笑顔で仰る。


背中を確認してみると

肋骨12番は見事に正しい

位置に治まっていた。


一見、厄介そうな症状ではあるが

この症状で

稀に来院される方がある。






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