背中の痛みがどこに行っても改善しなかった40代男性

■2021/09/13 背中の痛みがどこに行っても改善しなかった40代男性
「朝、背中が痛くて目が覚める」

という男性がネットから来院した。


本人に言わせると

「バキバキ状態で仕事に集中できない」

と仰るのである。


「痛くなって3年も経つ」そうで

それこそ様々な治療院に

行ってこられたようだ。

しかし

「効いた所はひとつもなかった」とも。


背中が痛いといえば十二指腸である。

私がそう言うと

「えっ、お腹ですか?

そんなことは聞いたこともない」

と俄かに信じられない

という表情である。


兎も角

ベッドに俯せになっていただき

背中に触ってみる。


背筋が腫れたように

厚みがあり鈍い硬さがあった。

明らかに強く揉まれ過ぎた感触である。


それを確認して

今度は仰向けになっていただく。


臍の下にある十二指腸を押圧してみる。

「イテテテ」

十二指腸に酸性の消化物が滞っていると

痛むのである。


それを小腸へ流してやり

再度俯せになっていただき

背中に触ってみると

さっきと感触がまるで違っている。


背骨を上から下まで

左右から揺らして

柔軟にしてあげる。

全然揉んでいないのだが

それだけで背筋は緩々になっていた。


ベッドから起き上がり

背中の状態の変化を確認してもらう。


彼は腕を回したり

肩甲骨を上下させた後に

頭を反らせてみて

「これが出来なかったんですよ」

とは言ったが、

あまり楽になったとは

言いたくなさそうだった。

人には色んな性格あるから

それもいいだろう。


強くマッサージする行為は

筋繊維を破壊する。

翌日に身体が痛むことを

揉み返しと呼ぶが

破壊された細胞が

老廃物となった為に痛むのである。

これは喜ばしいことではない。


それを繰り返していると

筋肉は鈍く硬くなっていく。


今回来院した彼も

その一人であった。




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新生院
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