右仙腸関節と右膝が痛む30代女性

■2020/02/26 右仙腸関節と右膝が痛む30代女性
休日である日曜日に

ブログを書きに治療院に来ていると

電話が鳴ることがよくある。


辛くて困っている人が

助けを求めている場合が多いので

私は極力電話に出るようにしており

結局、施術依頼を受けることになるのだが・・。


今回来院した女性は

「右仙腸関節が痛むのです」

と開口一番、専門用語を使った。

座っていても

寝ていても

歩いていても

右のお尻から膝にかけて痛むという。

また

痛くなったのは2か月前で

2軒の治療院に通ってはいたのだが

2軒共

「仙腸関節がズレていますね」

とは言うものの

改善させることができなかった。


(彼女が最初に使った

「仙腸関節」という用語は

この時に覚えたものなのだろう)


早速

ベッドに俯せになっていただき

骨盤を診てみる。

右寛骨が3センチ下がっているのと

仙骨が右側にかなりズレていた。

とりあえず

骨盤矯正をして左右の高さを揃えたが

仙骨のズレが一向に改善しない。

それで、色んな調整法を試みる。

しかし、全く動こうとしないのである。


何が仙骨のズレを

こんなに強固にしているのか?

触ってみて分かったが

仙骨から大転子に繋がっている

梨状筋の右側がかなり硬縮して

仙骨を引っ張っていた。

この硬縮が揉んでも伸ばしても

弛まないことから

筋線維が”もつれ”て

絡み合っているからだと分かる。


こういう”もつれ”を改善するには

一つしか方法はない。

患者さんと私が

その筋肉を引っ張りあいをしながら

更に伸ばしてやるのである。

伸ばされることによって

”もつれ”ていた筋繊維の配列が正され

柔らかくなるのである。


この施術を3セットしたら

梨状筋が緩み

痛みが僅かなものになった。

同時に右大腿部の張りと

膝の痛みが消失していた。


ベッドから降り立って歩きながら

「ほとんど痛くない」

彼女の表情が明るくなっている。


それにしても

普通の状態で

梨状筋がこんなにも強固な硬縮に

なるはずがない。

おそらく前に通っていた治療院で

硬くなっている

梨状筋をほぐそうとして

強い力で揉まれたのではないか?

それで筋繊維が破壊され

”もつれ”が生じ

段々と硬さを増していったのだろう。


硬くなった筋肉は

揉めば”ほぐせる”と思ったら大間違いで

逆に更に硬くなってしまうのである。

つまり悪化させてしまう。

それぐらい強く揉む施術は

筋繊維を破壊する

危険な行為なのだ。




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