肩甲骨の内側とか首、肩が痛む場合は十二指腸を疑え

■2019/06/10 肩甲骨の内側とか首、肩が痛む場合は十二指腸を疑え
この女性は子供の頃から

身体が弱く

治療院に何十年と

通い通い続けて来られたお方である。


首、肩、背中、腰

股関節、下肢全体が

いつも重だるい等

身体全体に不調が生じているのである。


今まで満足できる治療院に

恵まれなかったが、

当院に通って

かなり調子を上げて来られた。


しばらく来院されていなかったので

調子がいいのだろうと思っていたら

右肩甲骨の内側が

痛くてたまらないという電話が入る。


彼女の住まいは神奈川県でも

武蔵小杉にはかなり遠く

ご主人が通うのが楽だから

近くの治療院に行きなさいと

当院に来ることを反対するので

やむなく近くのカイロプラクティックに

何回か通っていたという。


しかし、今回の肩甲骨の痛みは

いくら施術をしてもらっても

すぐにまた痛くなるので

やはり武蔵小杉に行くしかないと

心に決められたようだ。


ひと通りお話しを伺い

「胃腸の調子はいかがですか?」

と私が問う。

「えっ?悪くないと思います」

意外な私の問いかけに

不審そうに返答をされる。


「この肩甲骨の痛みや

首、肩の凝りは十二指腸から

来ていると思いますよ」

「えっ!」

と驚かれた。


「とにかく始めましょう」

まずベッドに仰向けになっていただき、

お腹に触り

十二指腸に溜まっている消化物を

小腸に向かって流してやる。

しばらく繰り返していると

十二指腸が軽くなるのが分かる。


次に俯せになっていただき、

背中全体を整える。

最後は座っていただき

首、肩を調整して

施術を終える。


ベッドから降り立った彼女は

風呂から出た時のように

スッキリとした表情になっていた。


左手を右肩に置き

腕を回してみて

「楽になってる!」

と大きな目を更に見開いて

彼女が言う。


「いくら揉んでもらっても

こんな風に感じなかったのに!」


「揉み過ぎると余計に

硬くなり、痛くなりますよ」

「そう言われてみると

段々痛くなっていたような

気がする」

とご本人。


肩甲骨の言いようのない

痛みだけでなく

首、肩の凝りだけでも

内臓が原因で起きている場合が多く

揉むことしか知らない

治療院にかかっていたら

すぐに元に戻ってしまうのである。


彼女はこの日以降も

来院されているが

もう肩甲骨の痛みは

訴えられないので

十二指腸は少し

回復されているようだ。



















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