舌筋が緩み下の歯に舌が当たるのを何とかしたい30代女性

■2019/04/29 舌筋が緩み下の歯に舌が当たるのを何とかしたい30代女性
歯科助手の仕事をしている女性が

この前来た時

ご本人の舌筋が緩んだために

下顎の歯の裏側に

舌が当たっているという。


本来ならば

舌は上顎に

当たっていなければならない

というのだ。


舌の位置が悪いと

どんな不都合があるのだろう。


私の知らない分野なので

「へえ、そうですか」

と漫才の”ぼけ役”のような返事をする。


「先生なら改善できるでしょう?」

「初めて知ったことなので

今はできませんが、

そういえば私も舌が下顎に

くっついていますね。

研究しておきましょう」

と返事をする。


彼女には一連の整体を

してあげて終わる。


「今度来るときには

それをお願いしますね」

と言い残して彼女は帰って行った。



私はグレイ解剖学アトラスという

かなり細密な専門医学本を持っている。

それを紐解いてみると


舌の周りには色んな筋肉があった。

その中で

”舌骨舌筋”と

”オトガイ舌筋”が

舌の動きに関係しそうな直感がして

自分に刺激をして確かめてみる。


そうしたら

下顎に当たっていた舌が

上顎に何の苦労もなく

当たっているではないか!


{へえ」と自分自身が驚く。


これはその二つの筋肉が

緩んでいるのではなく

収縮度がなまっているからに違いない。

間延びしているのだ。


そこを刺激したことで

舌筋と舌自身の柔軟性が戻り

位置が正常になったのだろう。


状態としては

舌が短くなって

厚みが増している感じだ。

そして

上顎にべったりとくっついていた。


この頃、舌の回りが悪く

まどろっこしい喋り方になっていたが

それが改善して

歯切れが良くなっていた。


彼女のお陰で

また一つ勉強をして

舌の周りが若返った。

有難い。
































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