右下腹部が何年も痛む40代の女性

■2019/04/01 右下腹部が何年も痛む40代の女性
「先生、この前はルンルン気分で

帰れましたよ」と言われるのは

今回で3回目の来院になる婦人である。


首、肩、背中、腰、下腹部と

右側だけが痛くなるというのだ。


更に卵巣嚢腫、外反母趾も

右側にあるし


5年前と3年前に大腸憩室炎で

入院したが

やはり炎症は右側にあったともいう。


何年も前から右下腹部が痛く

医者には入院した時だけでなく

検査に行く度に

訴え続けているのだが


内視鏡検査で

今は何の炎症もないから

「様子を見てみましょう」

と経過を観察することに

なっているそうだ。


「どこが痛いの?

そこを押さえてみて」

と私。

彼女が示した部位は

へそから右上前腸骨棘に至る

ライン上の中間だった。


そこには小腸に栄養を送る

腸間膜の根っ子である

腸間膜根のある部分だ。


ここは普段は痛むことはないが

押すと殆どの人が痛がる部位である。


この婦人はそこに何かが作用して

位置が少しズレているのではないか?


腸間膜根を優しく押して

刺激を与えてやると


「痛かったのはそこです、そこです」

と彼女。


色々角度を変えながら

押し続けていると温かくなってきた。

もうOKである。


腸間膜根への刺激はこれで終え

身体全体の整体をして終わる。


帰り際に彼女は振り返り

ニンマリ笑って

「あー軽くなった。

今日もルンルン気分で

帰れそう」

と言い残して帰って行った。



大きな病院の先生が

どうして腸間膜根の痛みに

気付かなかったのか?


一つは大腸憩室炎の症状に

拘り過ぎているのだろう。


もう一つは触って確かめるという

行為がなくなってしまった

せいもあるだろう。


病気を治す行為を”手当”というが

今の病院の先生達はすっかり

手で触らなくなってしまった。


聴診器にしても

ただの首飾りになっている。


これから

もっと科学が進んだ世の中に

なっていくだろうが

手で触り確かめる行為は

絶対に止めるべきではないと思う。





















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