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尾骨が激しく痛む30代後半の男性

■2017/10/16 尾骨が激しく痛む30代後半の男性
この男性は半年から一年に一回の割で来られるのだが、今回は尾骨が強烈に痛むという。

尻餅をついたとか、衝撃を受けてもいないのに、徐々に痛みが増してきたらしい。

歩くことは何とかできるのだが、しゃがんだりすると、どこかに掴まらないと立つことができないし、前かがみの姿勢でも激痛が走る。
勿論仰向けでは寝ることは痛すぎてできない。


取りあえずベッドに俯せになっていただき、触診してみる。

尾骨にそっと触れてみる。

「あ痛っー」そっと触れただけで、上体がのけ反る。
これは大変な痛みようだ。

当院を始めて約25年になるが、こんな症状は初めてである。

尾骨から仙骨の下部、大殿筋の下部まで痛みの範囲が広がっている。

仙骨全体を慎重に触れてみる。
仙骨の面は、通常デコボコしているものだが、それとは別の段差がある。

仙骨は赤ちゃんの時には4~5個に分かれているのだが、成長するにつれて、癒着して一つになると言われている。

その癒着がはがれ、四個がバラバラになっている感じだ。

それを、段差がなくなるように、慎重に押すのを繰り返す。

大体四つの面が揃ったので、痛みを確認してみると、

仙骨下部と大殿筋の痛みは改善されていた。

しかし、尾骨の痛みは少しは減っているが、まだ相当に痛い。

「今日はこれぐらいにしましょう」と私。

「ちょっと痛み方が普通と違うので、整形外科に行ってレントゲンを撮ってもらってください。それと、3日後にどう変化したのか、電話をしてください」と伝える。

ベッドから降りて歩いていただく。

「いや随分楽になっていますよ」
と言いながらしゃがんでみても、すぐ立てるようになっていた。
「これなら仕事もできそうだ」
と笑顔が出ている。


3日後に彼からの電話があり、
「尾骨の痛みは日に日に良くなって、今日はもう何ともなくなりました。
一時はどうなるかと思いましたが、本当に助かりました。
それと、あの後、先生の言われたように、整形外科に行ってレントゲンを撮って貰ったのですが、
やはり、”骨は何でもない”と言って何もしてくれませんでした。
アッハッハッハ」と大笑いです。

こんな笑い方が出来ればもう当院に来る必要はなさそうだ。


仙骨には、神経叢があるぐらいだから、沢山の神経が走っている。
彼の場合は、尾骨がズレて神経に触っていたのであろう。

それにしても、今回は勉強になった。

仙骨は大人になったら癒着して一枚になる、という通説は正しくないことが分かった。

多かれ少なかれだが、殆どの人がズレていることも分かった。

このズレが、腰痛の原因になったり、

脳脊髄液の循環に悪い影響を与えているのではないか?と推測できる。

これから、仙骨を触りながら、腰痛に、脳脊髄液にどう影響するのか臨床を重ねていこう。

また新しい研究材料ができた。









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