腰を痛めた翌日にゴルフをして最悪の事態に陥った70代男性

■2018/08/02 腰を痛めた翌日にゴルフをして最悪の事態に陥った70代男性
この男性は庭いじりがお好きな方である。

3日前に

月下美人の花が咲いたので、

花の向きを変えようとして

大きな鉢を動かした途端に

腰を痛めてしまったという。


都合悪く翌日がゴルフの試合の

予定が入っていたのだが、


この男性は大胆というか、

物事を深刻に考えない性格というか

腰が痛いのにその試合に出たのだ。


それも2日間も。


その結果、

最悪の腰つきで当院に現れたのである。


膝が曲がりお尻が下がっている。

猿が立った時のスタイルである。


ベッドに俯せになってみると、

背骨が真ん中になく

指2本分も右にズレている。

これ程までにズレるということは

全身の歪みが

相当ひどいからである。


このズレた背骨を真ん中へ

戻すのが大変であった。


脊椎調正をしてみてもダメで、

色々やって見てもなかなか

効果がでなかった。


ふと閃いて

右側寛骨を強く内側に押してみた。

それでやっと

背骨が真中の正常な位置に

戻ってくれたのである。


やれやれである。


一番大きなトンカチで叩き

骨盤を安定させ、


最後に頸椎を調正して終わる。


この男性はベッドから降りて立ってみて

腰が伸びているのを確認して


「楽になりましたよ」

と言ってニヤリと笑った。

「明日は法事なので、

浜松へ車で出かけるのです」

と平然と言われる。


「結構、遠いですよ。この腰では

ちょっと心配ですね」

と私。


この腰では、車での長距離運転は

まず無理である。

また歪むに違いない。


しかしこの男性は腰痛に対して

あまり意に介していないようだ。


余程、肝の座った人なのだろう。




























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